top of page

Q2 解説:巨大地震の想定と発生確率

 文部科学省の地震調査研究推進本部では、今後30年以内に南海トラフ巨大地震および首都直下地震が発生することを想定しています。

 地震の専門家が予測していない地域は、大規模地震が発生しないのでしょうか?

地震には、海溝型と断層型の2種類(図2-1)があり、「内閣府の防災情報のページ」によると、海溝型地震については、過去に起こった地震の記録により、数十年から数百年という間隔で地震が必ず繰り返す(図2-2)ことが分かっており、発生場所と規模の予測に一定の見通し(図2-3)が立っています。

 一方、近年発生した大型の断層型地震の代表例として、熊本地震(2016年、M7.3、最大震度7が2 回)がありますが、熊本地震が発生する前の想定では、この地震を引き起こした布田川断層帯のM7.0級の地震発生確率が30年以内に1%未満と予測していました。活断層(図2-4)は、全国的に判っているだけでも約2,000以上あり、地下に隠れて、まだ見つかっていない活断層もあるため、断層型地震は、いつ、どこで大規模な地震が発生するか予測が著しく困難となっています。

 従って、我が国のいずれの地域においても、大規模な地震が発生する可能性があり、事前に対応策を検討することを推奨します。

海溝型地震と断層型地震
繰り返す南海トラフ地震

図2-1 海溝型地震と断層型地震

引用:内閣府、防災情報のページから作成

海溝型 活断層型地震の評価

図2-3 主な海溝型地震の評価結果

引用:地震調査研究推進本部

海溝型 活断層型地震の評価

図2-4 主要活断層の評価結果

引用:地震調査研究推進本部

東北地方太平洋沖地震

住まいの研究館

特定のCMはありません。公平な情報を活用し、安全・安心な我が家を築いて下さい。

<地震対策編>

bottom of page